トイレの詰まりを解消に役立つ7つのスッポン代用品とやってはいけない注意点
スッポンは、トイレの詰まりを解消する際に重宝するアイテムです。しかし使用する頻度が少ないため、いざトイレが詰まったときに所有していない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、トイレが詰まった際に活躍するスッポンの代用品を7つ紹介します。スッポンを購入せずに自宅にあるもので詰まりを解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【配管の水漏れ無料相談】水道局指定業者の蛇口専門チーム
知りたい情報をクリック
トイレの詰まりを解消に役立つ7つのスッポン代用品
トイレが詰まった際に、スッポンの代用品として活躍するアイテムは以下の7つです。
- ビニール袋
- バケツ
- ラップ
- ワイヤーハンガー
- ペットボトル
- クリーナー
- 真空式パイプクリーナー
それぞれの使い方や特徴などが異なるため、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。また、トイレの詰まりが発生した場合には、上記のアイテムのなかから自宅にあるものを優先して活用すれば、コストを抑えてトイレの詰まりを解消できます。
ビニール袋
ビニール袋は、ほとんどの家庭で所持していることが多いため、緊急時に役立つアイテムです。まずゴム手袋を装着し、ビニール袋の中に手を入れて拳を作ります。
次にビニール袋の中で作った拳を排水口に押し込み、詰まりが解消されるまで出し入れを繰り返します。ビニール袋の中の拳を出し入れする際に、排水口と拳の間に隙間を作らないように動作を行うのがポイントです。しっかりと密着させることで、排水管により水圧をかけられます。
便器内の水位によっては作業しにくいため、水量が多い場合は事前に汲み出しておくのが大切です。
バケツ
バケツもスッポンの代用品として活躍するアイテムです。使い方は、トイレの排水口に水を勢いよく流すだけと簡単なのがメリットです。なるべく高い位置から大量の水を流すことで、詰まりの原因を解消する効果を期待できます。
バケツを活用してトイレの詰まりを解消するときには、便器内の水を抜くのがポイントです。水が溜まっていると、バケツから流した水の勢いが低減してしまうため留意しておきましょう。
バケツを使用する場合、周囲に水が飛び散りやすいので、壁や床などに養生をしてから作業を行うのがおすすめです。詰まりが解消された際はレバーで水を流すと便器から溢れる可能性があるため、バケツで少量の水を流しながら排水具合を確認してみてください。
ラップ
ラップもトイレの詰まりを解消する際に活躍します。まずトイレの便座を上げて、空気が入らないようにラップを重ねて巻きます。少しでも隙間があると真空状態を作れず、効果が軽減してしまうので注意しましょう。
便器にラップを巻いて密閉できたら、ラップの端をテープなどで固定します。次にトイレのレバーで水を流して、巻き付けたラップを膨張させます。最後に膨らんだラップの中心を押したり離したりして、繰り返し圧力をかけるのがポイントです。
便器にホコリなどが付着しているとラップが上手く貼り付かなかったり、隙間から空気が入り込んだりしやすいので、事前に掃除を済ませておくのがおすすめです。
ワイヤーハンガー
詰まりの原因が排水口付近にある場合は、ワイヤーハンガーを活用する方法もあります。まずワイヤーハンガーを棒状に伸ばしてから、先端部分を螺旋状やフック状に加工します。つまりの原因になっている部分を削るのが目的のため、細かく加工すると比較的頑丈に使いやすいのがポイントです。
次に加工した部分を排水口に差し込み、詰まりの原因部分に到達したら上下左右に動かして異物を除去します。異物の除去を行う際は、水の流れを確認しながら作業すると詰まり具合を把握しやすいので注目してみてください。
ただし、異物を無理に除去すると排水管を損傷させてしまうリスクがある点は注意が必要です。最悪の場合は、状況を悪化させてしまい高額な工事費用がかかるケースも考えられます。詰まりを解消させるのが難しいと判断したときには、すぐに作業を中断して専門業者への依頼も検討しましょう。
関連記事:水道管の種類一覧!見逃してはいけない交換時期と業者選びのチェックポイントを解説
ペットボトル
トイレの詰まりを解消するには、ペットボトルを活用した方法もあります。サイズは500mlのものを用意して、底部をハサミなどでカットします。ペットボトルの底から3cm程度の位置を目安にカットするのがおすすめです。
次にカットしたペットボトルの底を排水口に押し込み、スッポンと同じ要領で上下に動かします。このときにペットボトルのフタを外して、飲み口を指などでしっかりと塞ぐのがポイントです。繰り返し動作を行うことで排水管内の異物を取り除く効果を期待できます。
便器内の水位が高く、作業がやりにくい場合は事前に水を取り除いておくのが大切です。また、水が飛び散る可能性もあるため、養生したり手袋を着用したりすることも検討してみてください。
クリーナー
より手軽にトイレの詰まりを解消したい場合は、塩素系のクリーナーを活用するのがおすすめです。ホームセンターやドラッグストアなどで購入できるほか、排水管に流し込むだけで簡単に詰まりを解消する効果が期待できます。
塩素系のクリーナーは、配管内に詰まった髪の毛や油汚れなどを溶かしやすいのが特徴です。ただし、使い方を間違えると有毒なガスが発生したり配管を損傷させてしまったりする恐れがあります。製品の取扱説明書に記載されている内容をしっかりと把握したうえで、正しく使用しましょう。
トイレの詰まりはトイレットペーパーや排泄物などが主な原因になります。クリーナーはぬめりなどが原因の場合に高い効果を発揮するものの、トイレットペーパーなどの固形物には有効な手段でないケースもあります。クリーナーを活用して詰まりが解消されないときは、ほかの選択肢も検討してみてください。
真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーもスッポンの代用品として重宝するアイテムです。先端のカップ部分を排水口に押し込み、しっかりと密着させます。次にハンドルを押し引きすることにより、排水管に圧力を加えて、詰まっている異物を取り除きます。
カップ部分が排水口に密着していないと、ハンドルを押し引きしても水圧を十分にかけることができないため、空気が入らないように押し込むのがコツです。また、製品によってはカップ部分と排水口のサイズが異なる場合もあるので留意しておきましょう。
真空式パイプクリーナーは、ホームセンターなどで手軽に購入できます。2,000〜3,000円ほどと比較的リーズナブルな価格で購入しやすいのも魅力です。
関連記事:トイレの配管構造とつまり原因とは?配管トラブルと解決法・予防法を紹介
トイレのつまりを解消するときの注意点
スッポンの代用品を活用することで、手軽にトイレの詰まりを解消できます。一方、自分で作業を行う際に注意したいポイントもあるので、事前にしっかりと把握しておきましょう。
熱湯を使わないこと
バケツなどを活用してトイレの詰まりを解消する際は、熱湯を使わないように注意しましょう。熱湯を使用すると便器や排水管などが損傷してしまうリスクがあります。もし損傷してしまった場合には便器や排水管を交換する必要があり、高額な工事費用がかかってしまう可能性があります。
お湯を使うときは、急激な温度変化が起こらないように約40〜45℃以下を目安に使用してみてください。温度計が手元にない場合は、給湯器で温度設定した熱湯ではないお湯を使うのがおすすめです。
薬剤を使用しないこと
トイレの詰まりに薬剤を使用しないことも抑えておきたいポイントです。排水管内にトイレットペーパーなどの固形物が詰まっている場合、薬剤を活用しても十分な効果を期待できないケースがあります。さらに、刺激の強い薬剤を使用すると排水管を傷める原因になる点も注意が必要です。
ほかの薬剤と混ざってしまった場合、有毒ガスが発生してしまう危険性がある点も抑えておきましょう。具体的には、酸性と塩素系の薬剤を混ぜてしまったときなどに有毒ガスが発生します。もし薬剤を使用する際は取扱説明書を確認し、室内をしっかりと換気したうえで作業を行うのが重要です。
取り扱いが心配な方は、別の解消方法を検討してみてください。
関連記事:サンポールは配管を傷めてしまう?トイレのつまりに有効な対処法と注意点を解説
レバーを使用して水を流さないこと
トイレの水を流すときに、レバーを使用しないことも注意したいポイントです。レバーを使って水を流すと水量の調節ができないため、便器から水が溢れてしまう可能性があります。
汚水が床などに広がるのを避けるほか、集合住宅に住んでいる場合には階下へ水が浸水してしまうリスクも考えられます。最悪の場合、家具や家電製品などの賠償金を支払わなければならないケースに発展することもあるので、トイレが詰まった際は慎重に水を流すのが重要です。
バケツに水を入れて、少量ずつ流すと水量をコントロールできます。また、水位が高い場合は事前に水を汲み出しておくと安心です。
自力で直せなければ業者に依頼を検討まとめ
今回はトイレが詰まった際に活躍するスッポンの代用品を7つ紹介しました。代用品を上手く使うことにより、自分でトイレの詰まりを解消できます。
しかし、配管内の異物を無理に取り除こうとすると便器を傷付けてしまうリスクもあるので注意が必要です。自力でトイレの詰まりを解消させるのが難しいと判断した場合には、専門業者への依頼も検討してみてください。