【6選】汚水・下水つまりが起こる原因|汚水・下水つまりを自分で直す方法を紹介

トイレの水が流れなくなったり、浴槽の水が排水されなかったりして、下水がつまってしまった!と慌てた経験はありませんか。

汚水や下水つまりが起こっても慌てないように、本記事ではつまりの原因を解説します。

また万が一の時に備えてつまりを直す方法や、用意するべき道具も紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。

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「下水」と「下水管」とは?

浴室やトイレなどで「下水管がつまったから下水が逆流してきた!」と困ったり、話を聞いたりした経験はあるかもしれません。

しかしここで言う「下水」とは何を指して、「下水管」はどこからどこまで配管を表しているのでしょう。

つまりの原因や直す方法を紹介する前に、まずは「下水」と「下水管」について解説します。

すでにご存知な方は先をお進みください。

下水の種類

下水は、汚水と雨水の2つに分けられます。汚水とは、毎日の生活で発生する排水または雑排水と呼ばれるものです。

イメージしやすい浴室やトイレだけでなく、台所や洗面所から排水されるものも汚水と言われます。一方で雨水とは、文字通り雨のことです。

イメージし辛いかもしれませんが、雨水も下水のひとつに分けられます。

下水の方式

下水には汚水と雨水があり、別々に配管を敷設する分流式下水道と、1本の配管に合流する合流式下水道に分けられます。

汚水は汚水管、雨水は雨水管と別々の配管を通す方式が分流式水道です。汚水管を通った汚水は水再生センターで処理された後に、雨水管を通った雨水はそのまま川や海に放流されます。

一方で汚水と雨水を分けず、下水配管1本にまとめる方式が合流式下水道です。合流式水道は水再生センターにつながり、下水として処理された後に放流されます。

したがって専門的には下水を流す配管すべてを下水管とは言わず、自治体が管理している部分のみを下水管と言います。

つまり各家庭で排水がつまる配管の多くは、下水管ではなく排水管です。

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汚水・下水つまりが起こる原因6選

汚水・下水のつまりが起こる原因を6つに分けて解説します。

  • キッチンでのつまり
  • お風呂場・洗面所でのつまり
  • トイレでのつまり
  • 下水管でのつまり
  • 建物構造によるつまり
  • 台風や大雨後に起きるつまり

順番に確認しましょう。

キッチンでの汚水・排水つまりの原因

キッチンでつまった時、考えられる主な原因は2つです。

・揚げ物などに含まれる油分が、配管内部で凝固してつまる。

・ご飯粒など食器に付いた食べかすが、配管に溜まってつまる。

どちらも少量だからと直接流さずに、拭き取ってから洗うなど対策をしましょう。

最後は意外にも、洗剤の残りがつまりの原因となる場合もあります。洗剤と食べかすが混ざってぬめりを生じさせたり、配管内で雑菌や悪臭を発生させたりするので注意しましょう。

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お風呂・洗面所での汚水・排水つまりの原因

お風呂や洗面所でつまる原因といえば、髪の毛や体毛を思い浮かべる方も多いはずです。

ネットなどを使用しても、すべての毛を回収することは難しいことがあります。流れた毛が配管内部で皮脂汚れや石鹸カスなどに絡むと、配管をつまらせる原因になりかねません。

他にも、ヘアピンやアクセサリーなども小さいからと放置してはいけません。皮脂や髪の毛に比べて重さがあり、素材次第では洗浄剤などでも溶かせない場合があるので、流さないようにしましょう。

トイレでの汚水・排水つまりの原因

当社にお問い合わせ頂くなかでも一番多い箇所はトイレです。祝日や夜間など関係なく、待ったが効かないトイレのつまりは、経験しないに越したことはありません。

大量のトイレットペーパー以外にも、最近ではスマホやアクセサリーを落としてしまい、それらがつまりの原因となることもあります。

また水量不足で便器に十分な水が流れず、配管内部に流したものが残ってしまうと、つまりの原因になるので注意してください。

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下水管での汚水・下水つまりの原因

下水管の配管は太く、勾配や流速などが考慮されています。流れてきた堆積物でつまる以外にも、下水管は他の原因でつまる場合があります。

つまる原因のひとつが、街路樹などの根です。配管の接続部が劣化したり、地盤沈下や地震などで配管が破損したりすると、下水が地面に染み出すことがあります。

染み出た下水を求めて、街路樹は根を下水管の方へ伸ばします。下水管の内部に根が侵入すると、つまりの原因となる場合があるのです。

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建物構造による汚水・下水つまりの原因

建物の構造によって、つまりやすさが変わる場合があります。一般的に高層なマンションに比べて、低層な住宅などは排水管の勾配が緩やかになるため、汚水の流速が低下しがちです。

したがって流れたものが堆積しやすく、低層な住宅などの方が、高層なマンションと比べてつまりやすい場合があります。

このように建物の構造によって排水管の敷設状況は異なるため、つまりが発生する原因になるのです。

台風や大雨後に起きる汚水・下水つまりの原因

台風や大雨により大量のゴミや泥が、マンホールなどから下水管に流れ込むことで、つまりの原因になる場合があります。

例えばゲリラ豪雨のニュースで、マンホールが噴き上がった映像を見たことがあると思います。

大量の汚水が下水管に流れ込み、水再生センターの処理能力と下水管の許容量を超過して水が溢れたのです。

このような場合は台風や大雨が収まっても、しばらくは水の使用を控えて、つまりが解消されるのを待つしかありません。

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汚水・下水つまりを自分で直す方法

汚水や下水の軽微なつまりであれば、自分で直せる場合があります。

準備すべきものは以下の4つです。

  • 真空式パイプクリーナー
  • 液体パイプクリーナー
  • ワイヤーパイプクリーナー
  • 高圧洗浄機

順番に使い方も紹介しましょう。

真空式パイプクリーナーで直す方法

トイレのつまりを直すのに「ラバーカップを使った経験はありませんか。」ラバーカップよりも強い吸引力と、圧力をかけられるのが真空式パイプクリーナーです。

ホームセンターで購入することができて、価格は数千円程度になります。使い方はどの製品もほぼ同じで、排水口などのフタを外して、真空式パイプクリーナーを排水口に密着させましょう。

その後に本体のレバーを引いて、つまりが解消するまでレバーを押したり引いたりします。

液体パイプクリーナーで直す方法

髪の毛や水垢などが原因の軽度なつまりには、液体パイプクリーナーを使用してつまりを溶かすことで改善できます。

液体パイプクリーナーは製品によって濃度が異なるため、簡単に選ぶ目安としてはドロっとした製品がおすすめです。

濃縮タイプや粉タイプなどもあるので、つまりの原因として想定されるものに合わせて使用しましょう。また使用時には説明書に記載がある容量と時間を守り、必ず常に換気してください。

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ワイヤーブラシで直す方法

配管の奥にできたつまりを除去できるのがワイヤーブラシです。

ホームセンターでも販売されている安価な製品ですが、必ず購入前に全長を確認してください。

使い方は排水口などのフタを外して、ブラシの先から配管に入れます。ブラシの先がつまりに当たったら、ワイヤーを回転させてつまりを除去して、最後に水を流しましょう。

つまりを除去するには時間が必要かつ、配管を傷つける可能性もあるので、焦らずに作業を行ってください。

高圧洗浄機で直す方法

専門業者がつまりを直す道具のひとつに、高圧洗浄機があります。一般的に販売されていますが、今まで紹介した道具の中で最も高価な製品です。

使い方はつまっている排水管の下流に位置する屋外の排水管に、高圧洗浄機に接続したホースの先端を差し込みます。

徐々に高圧洗浄機の水圧を上げて、汚水が出なくなるまで水圧をかけましょう。

高圧洗浄機を使うには技術と知識が必要なので、不安な人は専門業者に依頼するのがおすすめです。

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【場所別】汚水・下水つまりを防ぐ方法|まとめ

キッチンやトイレなどの汚水や下水つまりは、日々のメンテナンスで予防できます。キッチンであれば食器を洗う前に、油や食べかすなどを拭き取りましょう。

キッチンやお風呂や洗面所など、排水口に溜まったゴミを取り除き、液体パイプクリーナーを用いて清掃するのもおすすめです。トイレであれば大量にものを流さない、異物を回収する前に水を流さないなど使い方に注意しつつ、日々の掃除にも取り組むことが大切です。

また水の流れ具合(量や音)を使用のたびに確認して、普段より水が流れていないと思ったら、すぐに使用を止めて状況を確認するのをおすすめします。台風や大雨などの自然災害後につまった場合は、状況が落ち着くまで排水するのを控えるように心がけましょう。

軽微なつまりであれば自分で直せる場合もありますが、不安なときは専門業者に相談してください。

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