配管に強力なピーピースルーの使い方|効かないときは?特徴や使用する際に気をつける注意点を解説
| この記事のポイントは? |
| ピーピースルーは、強力なアルカリ性成分と発熱・発泡作用で、排水口や排水管の油脂、タンパク汚れ、毛髪、石鹸カス、カビなどを分解し、つまりや悪臭を軽減できる洗浄剤です。キッチン、洗面所、浴室、洗濯排水口など、物理的な掃除が難しい場所で効果を発揮します。
家庭用の代表がピーピースルーFで、顆粒を適量散布し、40〜50℃の温水で溶かして一定時間放置後、水でしっかり流すのが基本的な使い方です。一方で、成分濃度の高い業務用や医薬用外劇物指定のタイプもあり、一般家庭での使用は避けるべき製品もあります。 強い薬品のため、素手で触らない、指定温度で必ず溶かす、十分な換気を行う、アルミ製品に触れさせない、子どもの手の届かない場所に保管するといった安全対策が不可欠です。使用しても改善しない重度のつまりや固形物のつまりなどは、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。 |
排水口や排水管などの汚れを落とす際に活躍するのが「ピーピースルー」です。強い発泡と発熱作用により、幅広い汚れに対応できます。
しかし、強力な洗浄力を有しているため、誤った使い方をすると非常に危険です。
そこで本記事では、ピーピースルーの正しい使い方や注意点について詳しく解説します。
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そもそもピーピースルーとは?

引用:ピーピースルーF – 環境設備薬品・配管洗浄の和協産業株式会社
ピーピースルーとは、排水口や排水管の汚れを取り除くパイプクリーナーのことです。1939年に創業された和協産業が製造・販売しており、業務用だけではなく家庭用としても使える専用洗浄洗剤です。
優れた洗浄力を実現しているため、キッチン・洗面所・浴室などの頑固な汚れに対応できます。ピーピースルーを定期的に使用することで、排水管のつまりや排水口のニオイを軽減する効果が期待できます。
ピーピースルーの主成分は、オルトケイ酸ナトリウムや水酸化ナトリウムといった強いアルカリ性です。そのため、粘着性のある油脂タンパク汚れに適しています。ゴム・プラスチック・木片・金属など、アルカリ溶液では分解できない固形物は除去できないので注意が必要です。
商品動画は下記をご覧ください。
ピーピースルーが効果を発揮する汚れ
ピーピースルーが効果を発揮する汚れは以下のようなものです。
・動植物性の油脂タンパク類
・細かい魚や肉片
・野菜クズや食物クズ
・茶殻やタバコの吸い殻
・毛髪
・羊毛製品や絹製品
・石鹸クズ
・皮脂
・カビ
・ヘドロ
・細菌性のスライム
つまりや汚れた状態の排水管には油脂分と有機物が多く、これら付着物に細菌や原虫などの微生物が増殖することで嫌なニオイが発生します。
ピーピースルーを使用するとニオイの原因となる細菌スライムを除去するうえ、微生物を死滅させて洗い流します。排水管や排水口からの悪臭を軽減できる効果を期待できるのがメリットです。
ワイヤーブラシなどの物理的な掃除が困難なシーンで重宝します。
ピーピースルーの種類
ピーピースルーには、次のような種類があります。
・ピーピースルーK:成分濃度25%でシリーズのなかでも洗浄力に優れた医薬用外劇物
・ピーピースルーF:成分濃度4%で家庭用としても使える顆粒状
・ピーピースルー(温水用):成分濃度20%で洗浄力はピーピースルーKと同等かつ医薬用外劇物
・ピーピースカット:成分濃度4%で高い粘着性を備えているため汚れに対する付着力が強い
・ピーピーエル:成分濃度45%で優れた浸透力と粘性のある液状タイプの医薬用外劇物
種類によって用途や効果が異なるため、それぞれの特徴を把握しておくのが重要です。医薬用外劇物に指定されている製品の用途は業務用なので、一般家庭で使用するのは避けるようにしましょう。
関連記事:家庭用製品一覧 – 環境設備薬品・配管洗浄の和協産業株式会社
ピーピースルーの3つの特徴

ピーピースルーの特徴を3つ紹介します。正しく使用するためにも、それぞれしっかりと把握することをおすすめします。
強い除菌漂白作用
ピーピースルーは3種類の除菌漂白成分を組み合わせており、強い除菌漂白作用を発揮できるのが特徴です。一般的なパイプクリーナーは成分を薄めたものが多くラインナップされています。
しかし、ピーピースルーは液体で薄めずに製品化されているため、濃厚な状態で汚れに作用しやすいのがポイントです。
つまりの原因を分解してくれる
ピーピースルーは、水に溶かすことで発熱するのも特徴のひとつです。排水管の汚れを発熱によってあたためることにより、ふやけて流れやすくなるのがポイントです。
そのため、ピーピースルーが排水管の奥まで入り込みやすく、つまりの原因を効果的に分解できます。排水管の流れが悪い場合はぜひ試してみてください。
汚れを浮かせる力がある
ピーピースルーは水に溶かすと発熱するほか、発泡作用も期待できます。熱であたためられた汚れの隙間に酸素の泡が入り込むのが高い洗浄力を発揮するポイントです。
汚れを浮かせることにより、長年蓄積された頑固な汚れを取り除きます。特に排水管の皮脂汚れや油汚れなどを洗い流しやすいのがメリットといえます。
ピーピースルーが効果的な利用場所と用途

ピーピースルーは、さまざまな水まわりの排水口や排水管で活躍します。場所ごとに発生しやすい汚れやつまりの種類が異なるため、用途に合わせて使うことで高い効果を発揮します。
なお、アルミ・亜鉛など金属製の配管には使用できません。腐食や破損の原因となるため、配管素材を事前に確認しましょう。また、固形物(スプーンや歯ブラシなど)のつまりには効果がありません。
キッチン
キッチンの排水管では、調理油や食材の脂、細かい食べかすなどが主なつまり・悪臭の原因です。これらは酸性の油脂や有機物が中心で、ピーピースルーの強いアルカリ性が効果的に分解・除去します。特に粘着性の高い油汚れや細菌スライムによるヌメリにも強く、キッチンの排水トラブル対策に最適です。
洗面所・浴室
洗面所や浴室では、毛髪、皮脂、石鹸カス、歯みがき粉などが排水管に付着しやすく、これらの有機質汚れの蓄積がつまりや悪臭の原因になります。ピーピースルーは、こうした弱酸性の汚れもアルカリの力でしっかり分解。物理的な掃除が難しい場所でも、薬剤の力で奥まで汚れを落とせます。
洗濯排水口
洗濯機の排水口には、繊維クズや洗剤カスなどが溜まりやすく、放置するとつまりやすくなります。ピーピースルーはこうした有機物や洗剤成分の分解にも有効です。
トイレ
トイレのつまりには排泄物やトイレットペーパーなどが原因となることが多いですが、ピーピースルーはこれらの有機物も分解します。ただし、製品によってはトイレでの使用が推奨されていない場合があるため、必ずパッケージや説明書で使用可能か確認してください。
ピーピースルーFは大便器や洋式トイレでは使用不可です。
ピーピースルーの適切な使い方

今回は家庭用としても使えるピーピースルーFの適切な使い方をご紹介します。
- ピーピースルーFを約150g排水口のまわりに散布する
- 約40〜50℃の温水をゆっくりと注ぐ
- 約1時間以上放置した後に水で洗い流す
最初にピーピースルーFを約150g準備します。準備できたら排水口のまわりを囲むように散布するのがポイントです。次に約40〜50℃の温水を約500〜600ml準備し、散布したピーピースルーFの外側に沿ってゆっくりと注ぎます。
約1時間以上放置した後にバケツ1〜2杯分の水を排水口に流し込みます。キッチンなどの排水口で使用する場合は、最後にシンク全体も水で洗い流して完了です。
ピーピースルーFは、汚れの性質が異なる大便器や洋式トイレには適していないため留意しておきましょう。
ピーピースルーを使う時の6つの注意点

最後にピーピースルーを使用する際の注意点について解説します。一般的な洗剤よりも洗浄力が強いので、注意点をしっかりと把握しておくことが大切です。
素手で触ってはいけない
ピーピースルーは強いアルカリ性の洗剤のため、直接触れると皮膚が溶けてしまう可能性があります。また、製品によっては医薬用外劇物に指定されているので、使用する際は必ずゴム手袋を着用しましょう。
散布時に腕などに付くこともあるため、長袖や長ズボンを着用するのもポイントです。もし直接触れてしまった場合は、速やかに水で洗い流したうえで医師の手当を受けてください。
熱湯や冷水で溶かしてはいけない
ピーピースルーを使用する際は、製品ごとに定められた温度で溶かすのが重要です。ピーピースルーFであれば、約40〜50℃の温水で溶かします。
温度が高すぎると泡が噴き出す可能性があり、逆に低すぎると洗剤が溶けずに排水管の中で固まるリスクがあります。溶かす前に説明書をしっかりと確認してから作業に取り掛かるのがおすすめです。
必ず粉末を溶かす
必要量の粉末を必ず溶かすのも注意したいポイントです。粉末に対して温水の量が少ないと、溶けていない状態のまま排水管に流れ込むリスクがあります。
粉末の状態で排水管に流れ込んでしまった場合、内部で固まる可能性があるので注意が必要です。ピーピースルーを溶かすときには指定された量の温水を事前に準備しておきましょう。
換気は必須
ピーピースルーは水に溶かすと発泡し、ニオイや蒸気が発生します。そのため、使用する際は窓やドアを開けるほか、換気扇も回したうえで使用します。
加えて、ニオイや粉末を吸い込まないようにマスクも着用したうえで作業を行うことが大切です。アルミ製品を置かない
ピーピースルーはアルカリ性の洗剤なので、アルミ製品を近くに置くと腐食する可能性があります。使用や保管する際はアルミ製品がないことを確認するのも注意したいポイントです。
具体的には、電子機器・スプレー容器・医薬品・化粧品などが挙げられます。
必ず子供の手が届かない所に保管する
ピーピースルーの使い方はもちろん、保管方法についても注意が必要です。
特に小さな子供がいる家庭ではしっかりと密閉したうえで、手の届かない場所に収納することが重要です。
また、直接日光が当たったり湿度が高い場所に保管したりすると、成分が変質してしまう可能性もあります。保管するときには、直射日光を避けて通気性のよい場所をチョイスしてみてください。
ピーピースルーで解決できない場合の対応策

ピーピースルーを使ってもつまりや悪臭が解消しない場合、原因によっては市販の薬剤では対応できないケースがあります。以下のような場合は、無理に繰り返し使用せず、早めに専門業者へ相談しましょう。
ピーピースルーで解決できない主なケース
- 固形物(スプーン、歯ブラシ、小物など)が排水管につまっている場合
- 長年の汚れや油脂が固まり、薬剤でも溶けない場合
- 何度試しても水がまったく流れない、逆流する場合
- 薬剤の使用後に異臭や水漏れなど新たなトラブルが発生した場合
これらのケースでは、無理に作業を続けると配管や設備を傷めるリスクがあります。
専門業者に依頼するメリット
専門の水道業者であれば、専用の機材や高圧洗浄、ワイヤーなどを使って安全かつ確実につまりを解消できます。また、つまりの根本原因を調査し、再発防止のアドバイスも受けられます。
業者依頼の流れ
- 電話やウェブフォームから問い合わせ
- 現地調査や見積もり(無料の業者も多い)
- 納得できれば作業開始
- 作業完了後に動作確認・支払い
費用や対応内容は業者によって異なるため、事前に見積もりや対応内容をしっかり確認しましょう。ピーピースルーで解決できないトラブルに悩んだ際は、無理せず専門業者への相談をおすすめします。
ピーピースルーの使い方:まとめ
本記事では、ピーピースルーの適切な使い方をメインに、特徴や注意点なども解説しました。
ピーピースルーは、強力なアルカリ性成分と発熱・発泡作用で、排水口・排水管内の油脂やタンパク汚れ、毛髪、石鹸カス、カビなどを分解し、つまりや悪臭を軽減できる洗浄剤です。キッチンや洗面所、浴室、洗濯排水口など、ブラシが届きにくい場所のメンテナンスに適しています。
家庭用の代表はピーピースルーFで、顆粒を排水口まわりに撒き、40〜50℃の温水で溶かして一定時間放置し、その後に大量の水で流すのが基本的な使い方です。一方で、成分濃度が高い業務用や医薬用外劇物タイプもあり、一般家庭での使用には向かない製品もあります。
強力な薬剤のため、素手で触らない、指定温度の湯で必ず溶かす、十分に換気する、アルミ製品に触れさせない、子どもの手の届かない場所に保管するなど、安全対策が欠かせません。また、固形物のつまりや重度のつまりなど、ピーピースルーで改善しない場合は、無理に作業を続けず専門業者へ相談することをおすすめします。
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