配管に強力なピーピースルーの使い方|特徴や使用する際に気をつけるべき注意点を解説

排水口や排水管などの汚れを落とす際に活躍するのが「ピーピースルー」です。強い発泡と発熱作用により、幅広い汚れに対応できます。
しかし、強力な洗浄力を有しているため、誤った使い方をすると非常に危険です。
そこで本記事では、ピーピースルーの正しい使い方や注意点について詳しく解説します。
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そもそもピーピースルーとは?
引用:ピーピースルーF – 環境設備薬品・配管洗浄の和協産業株式会社
ピーピースルーとは、排水口や排水管の汚れを取り除くパイプクリーナーのことです。1939年に創業された和協産業が製造・販売しており、業務用だけではなく家庭用としても使える専用洗浄洗剤です。
優れた洗浄力を実現しているため、キッチン・洗面所・浴室などの頑固な汚れに対応できます。ピーピースルーを定期的に使用することで、排水管のつまりや排水口のニオイを軽減する効果が期待できます。
ピーピースルーの主成分は、オルトケイ酸ナトリウムや水酸化ナトリウムといった強いアルカリ性です。そのため、粘着性のある油脂タンパク汚れに適しています。ゴム・プラスチック・木片・金属など、アルカリ溶液では分解できない固形物は除去できないので注意が必要です。
商品動画は下記をご覧ください。
ピーピースルーが効果を発揮する汚れ
ピーピースルーが効果を発揮する汚れは以下のようなものです。
・動植物性の油脂タンパク類
・細かい魚や肉片
・野菜クズや食物クズ
・茶殻やタバコの吸い殻
・毛髪
・羊毛製品や絹製品
・石鹸クズ
・皮脂
・カビ
・ヘドロ
・細菌性のスライム
つまりや汚れた状態の排水管には油脂分と有機物が多く、これら付着物に細菌や原虫などの微生物が増殖することで嫌なニオイが発生します。
ピーピースルーを使用するとニオイの原因となる細菌スライムを除去するうえ、微生物を死滅させて洗い流します。排水管や排水口からの悪臭を軽減できる効果を期待できるのがメリットです。
ワイヤーブラシなどの物理的な掃除が困難なシーンで重宝します。
ピーピースルーの種類
ピーピースルーには、次のような種類があります。
・ピーピースルーK:成分濃度25%でシリーズのなかでも洗浄力に優れた医薬用外劇物
・ピーピースルーF:成分濃度4%で家庭用としても使える顆粒状
・ピーピースルー(温水用):成分濃度20%で洗浄力はピーピースルーKと同等かつ医薬用外劇物
・ピーピースカット:成分濃度4%で高い粘着性を備えているため汚れに対する付着力が強い
・ピーピーエル:成分濃度45%で優れた浸透力と粘性のある液状タイプの医薬用外劇物
種類によって用途や効果が異なるため、それぞれの特徴を把握しておくのが重要です。医薬用外劇物に指定されている製品の用途は業務用なので、一般家庭で使用するのは避けるようにしましょう。
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ピーピースルーの3つの特徴
ピーピースルーの特徴を3つ紹介します。正しく使用するためにも、それぞれしっかりと把握することをおすすめします。
強い除菌漂白作用
ピーピースルーは3種類の除菌漂白成分を組み合わせており、強い除菌漂白作用を発揮できるのが特徴です。一般的なパイプクリーナーは成分を薄めたものが多くラインナップされています。
しかし、ピーピースルーは液体で薄めずに製品化されているため、濃厚な状態で汚れに作用しやすいのがポイントです。
つまりの原因を分解してくれる
ピーピースルーは、水に溶かすことで発熱するのも特徴のひとつです。排水管の汚れを発熱によってあたためることにより、ふやけて流れやすくなるのがポイントです。
そのため、ピーピースルーが排水管の奥まで入り込みやすく、つまりの原因を効果的に分解できます。排水管の流れが悪い場合はぜひ試してみてください。
汚れを浮かせる力がある
ピーピースルーは水に溶かすと発熱するほか、発泡作用も期待できます。熱であたためられた汚れの隙間に酸素の泡が入り込むのが高い洗浄力を発揮するポイントです。
汚れを浮かせることにより、長年蓄積された頑固な汚れを取り除きます。特に排水管の皮脂汚れや油汚れなどを洗い流しやすいのがメリットといえます。
ピーピースルーの適切な使い方
今回は家庭用としても使えるピーピースルーFの適切な使い方をご紹介します。
- ピーピースルーFを約150g排水口のまわりに散布する
- 約40〜50℃の温水をゆっくりと注ぐ
- 約1時間以上放置した後に水で洗い流す
最初にピーピースルーFを約150g準備します。準備できたら排水口のまわりを囲むように散布するのがポイントです。次に約40〜50℃の温水を約500〜600ml準備し、散布したピーピースルーFの外側に沿ってゆっくりと注ぎます。
約1時間以上放置した後にバケツ1〜2杯分の水を排水口に流し込みます。キッチンなどの排水口で使用する場合は、最後にシンク全体も水で洗い流して完了です。
ピーピースルーFは、汚れの性質が異なる大便器や洋式トイレには適していないため留意しておきましょう。
ピーピースルーを使う時の6つの注意点
最後にピーピースルーを使用する際の注意点について解説します。一般的な洗剤よりも洗浄力が強いので、注意点をしっかりと把握しておくことが大切です。
素手で触ってはいけない
ピーピースルーは強いアルカリ性の洗剤のため、直接触れると皮膚が溶けてしまう可能性があります。また、製品によっては医薬用外劇物に指定されているので、使用する際は必ずゴム手袋を着用しましょう。
散布時に腕などに付くこともあるため、長袖や長ズボンを着用するのもポイントです。もし直接触れてしまった場合は、速やかに水で洗い流したうえで医師の手当を受けてください。
熱湯や冷水で溶かしてはいけない
ピーピースルーを使用する際は、製品ごとに定められた温度で溶かすのが重要です。ピーピースルーFであれば、約40〜50℃の温水で溶かします。
温度が高すぎると泡が噴き出す可能性があり、逆に低すぎると洗剤が溶けずに排水管の中で固まるリスクがあります。溶かす前に説明書をしっかりと確認してから作業に取り掛かるのがおすすめです。
必ず粉末を溶かす
必要量の粉末を必ず溶かすのも注意したいポイントです。粉末に対して温水の量が少ないと、溶けていない状態のまま排水管に流れ込むリスクがあります。
粉末の状態で排水管に流れ込んでしまった場合、内部で固まる可能性があるので注意が必要です。ピーピースルーを溶かすときには指定された量の温水を事前に準備しておきましょう。
換気は必須
ピーピースルーは水に溶かすと発泡し、ニオイや蒸気が発生します。そのため、使用する際は窓やドアを開けるほか、換気扇も回したうえで使用します。
加えて、ニオイや粉末を吸い込まないようにマスクも着用したうえで作業を行うことが大切です。
アルミ製品を置かない
ピーピースルーはアルカリ性の洗剤なので、アルミ製品を近くに置くと腐食する可能性があります。使用や保管する際はアルミ製品がないことを確認するのも注意したいポイントです。
具体的には、電子機器・スプレー容器・医薬品・化粧品などが挙げられます。
必ず子供の手が届かない所に保管する
ピーピースルーの使い方はもちろん、保管方法についても注意が必要です。
特に小さな子供がいる家庭ではしっかりと密閉したうえで、手の届かない場所に収納することが重要です。
また、直接日光が当たったり湿度が高い場所に保管したりすると、成分が変質してしまう可能性もあります。保管するときには、直射日光を避けて通気性のよい場所をチョイスしてみてください。
ピーピースルーの使い方:まとめ
本記事では、ピーピースルーの適切な使い方をメインに、特徴や注意点なども解説しました。非常に強い洗浄力を有しているほか、発熱や発泡作用も期待できるため、頑固な汚れをきれいに落としやすいのが魅力です。
ただし、扱いが難しく、プロの水道業者でも細心の注意を払って使用する薬品です。
家庭用として使える製品であっても使い方や注意点などを正しく理解する必要があります。扱いに自信のない方はプロへ依頼することも検討してみてください。