キッチンのシンク掃除には重曹?クエン酸?おすすめな掃除場所を紹介
重曹とクエン酸は、自宅のさまざまな場所を掃除する際に便利なアイテムです。ただし、特性や適した掃除場所が異なるため、それぞれの長所を把握したうえで使用するのが大切です。
今回は、重曹とクエン酸に最適な掃除場所を分けて紹介します。汚れの種類に合わせて効果的に掃除を行いたい方は、参考にしてみてください。
関連記事:【関西・関東80エリア超え】水道局指定業者に認定された配管専門チームが即駆け付けます!
知りたい情報をクリック
重曹・クエン酸の特性
重曹とクエン酸をキッチンのシンク掃除に活用する前に、それぞれの特性について理解しておきましょう。向き不向きを把握することで、より効果的に掃除を行えるのがメリットです。
重曹
重曹は、弱アルカリ性の性質を有しているのが特徴です。酸性のものを中和する効果が期待できるため、油汚れや焦げ付きなどを掃除するのに適しています。また、粒子が細かいので、クレンザーなどのように研磨剤として使用するのもおすすめです。
一方で、汚れの表面を研磨することによって落としにくい油汚れなどには不向きです。加えて、プラスチックやアルミなどの素材に使用すると、表面を傷付けてしまうリスクもあるので注意しましょう。
クエン酸
クエン酸は、酸性の性質を持っているのが特徴です。アルカリ性の汚れに強いため、水あかや石鹸カスなどの汚れに向いています。また、無色無臭で水に溶けやすいので、比較的扱いやすいのもメリットです。水に溶かしたクエン酸スプレーを作っておくと、さまざまなシーンで重宝します。
クエン酸は油汚れなどに不向きのほか、塩素系の洗剤に混ぜると有毒ガスが発生する危険性があります。使用する際は、ほかの洗剤と混合しないように注意が必要です。
関連記事:台所のつまりにおすすめのパイプユニッシュとは?正しい使い方から対処方法・注意点を紹介
台所のキッチン(シンク)汚れの種類
効率的に掃除を行うために、キッチン(シンク)に発生しやすい汚れの種類と原因を把握しておくのがおすすめです。汚れの種類ごとに性質なども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
水あか
水あかは、シンクや蛇口部分に付着した白い汚れのことです。水道水に含まれているミネラル分が残ることで、水あかが発生する原因になります。
水あかはアルカリ性の汚れに該当するため、酸性の洗剤で掃除を行うのが効果的です。付着して日が浅い汚れであれば簡単に落としやすいものの、長く蓄積された水あかは頑固な汚れとして残りやすいので注意しましょう。
油汚れ
油汚れは、調理の際に飛び散った油などがシンクへ付着したものです。油汚れを放置するとホコリなどが付くうえ、より汚れを落としにくくなるので注意が必要です。また、油が酸化して嫌なニオイの原因にもなるため留意しておきましょう。
こまめに掃除を行うのが油汚れを落とすポイントです。また、酸性の汚れに該当するため、アルカリ性の洗剤を活用するのがおすすめです。
雑菌・カビ
食べカスなどの汚れが溜まりやすいシンク内には、雑菌やカビが繁殖する可能性があります。特にシンクのパッキンや蛇口の接続部分に発生することが多く、定期的に掃除を行うのが大切です。
雑菌やカビは、塩素系の漂白剤などを活用して除去します。また、掃除する際は周囲に雑菌やカビが広がらないよう、雑巾やタオルなどを使い分けるのがポイントです。
サビ
シンクの素材にはステンレスが使用されていることが多いため、サビが発生するケースもあります。特に缶詰やフライパンなどの金属を放置すると、サビが付着しやすいので注意が必要です。
また、金属タワシなどでシンクの表面を擦ることで、細かい傷になり、塩分濃度の高い醤油などが付着するとサビの原因になります。サビ汚れには、重曹とクエン酸のいずれも効果が期待できます。
石けんカス
石けんカスは、食器用洗剤がシンク表面に残ったことによる汚れです。水あかと似たような白っぽい汚れが付着します。石けんカスを放置すると油分と結合して、ぬめりの原因になるため、汚れが付着したら早めに対処するのが大切です。
石けんカスはアルカリ性の汚れに該当するので、掃除する際は酸性の洗剤を活用してみてください。
関連記事:配管洗浄は排水管のつまり予防に必須|配管洗浄を行う方法と注意点について解説
重曹とクエン酸ではおすすめの掃除場所が異なる
汚れを落とす際に活躍する重曹とクエン酸ですが、それぞれ適した掃除場所が異なります。効果的に汚れを落とすためにも、特性や強みを最大限発揮しやすい場所で使用するのがおすすめです。
重曹は油汚れや水あかなど、クエン酸は石けんカスやトイレの尿汚れなどに活用するのが最適です。より詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
重曹がおすすめ:油汚れや水あかなどキッチン周りの汚れに最適
重曹は、油汚れや水あか、焦げ付きなどキッチン周りの汚れに適しています。特に油汚れを中和する効果を期待できるため、調理後の油や皮脂汚れなどが付着しやすい場所におすすめです。
軽い汚れには、お湯に重曹を溶かした重曹水を使用すると高い効果を発揮できます。また、頑固な汚れであれば、重曹をお湯に溶かして付け置きすると、こびり付いた汚れをスムーズに掃除しやすいのがポイントです。
また粒子が細かいので、クレンザーのように研磨剤として使用する方法もあります。キッチン周りの頑固な水あかなどを掃除する際に効果的です。
関連記事:配管に強力なピーピースルーの使い方|特徴や使用する際に気をつけるべき注意点を解説
クエン酸がおすすめ:石けんカス・トイレの尿汚れに最適
クエン酸は、石けんカスやトイレの尿汚れなどを落とすのに最適です。クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れを落とすのに適しています。普段の掃除で中性洗剤を活用することが多い場合は、クエン酸を使うことでより高い効果を期待できます。ただし、塩素系の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生する可能性があるので注意が必要です。
また、クエン酸は尿汚れなどのアンモニア臭を消臭する効果も期待できます。臭いが気になる場合は、スプレーボトルにクエン酸と水を溶かして吹きかけておくのもおすすめです。なお、大理石にクエン酸を吹きかけてしまうと溶けてしまう恐れがあるので注意点を把握することが大切です。
シンク周り|重曹とクエン酸で効果的な使用まとめ
今回は、重曹とクエン酸に最適な掃除場所を分けて紹介しました。いずれもキッチンの汚れを落とす際に重宝しますが、それぞれの特性を理解したうえで使用するのがおすすめです。
また、より効果的に活用するならキッチンに発生しやすい汚れの原因や種類を把握しておくことも重要です。例えば、酸性の汚れに該当する油汚れは、アルカリ性の重曹を使用することでスムーズに汚れを落とせます。
一方で、石けんカスはアルカリ性の汚れに該当するため、酸性の性質を有しているクエン酸が効果的です。重曹とクエン酸の性質を把握して、より高い効果を発揮しやすい場所に使用してみてください。